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ロシアの装丁と装画の世界展を終えて

先日『ロシアの装丁と装画の世界展』は無事に終了いたしました。 2週間と、延長した1週間。

長いようで、短い3週間。

ロシアに住んでいた方や、行ったことのある方、

絵本やデザインが好きな方、ロシア雑貨や民芸が好きな方、

たくさんのいろんな「興味」に満ちた方々に会えて、

とても楽しかったです。

いろんな刺激ももらいました。

ここからは、この展示をするにあたってのいろんなことを書いてみたいと思います。

(長文失礼!)

昨年、『えほんやるすばんばんするかいしゃ』さんでこの展示を見たときに、

ほんとうにいろんな方面から衝撃を受けて、ロシアのことに興味を持つきっかけにもなりました。

東欧の絵本やデザインや雑貨まわりを長いこと気にして生きてきましたが、

なんとなくロシアのことが気になり始めていて、

(個人的に興味を持ち始めた木彫りの熊の影響もあって)

いよいよロシアに向き合うべき時が来ているのではないか、と思い始めていた矢先でした。

この展示、当店でも巡回できたら幸せなことだな、とすぐに思い立ちましたが、

同じ東京、しかも中央線沿線でやってもなあ。などと思いとどまり、

荒木さんに「やろうよ!」と声をかけるのはやめました。

この装丁展はその後『紙片』さんと『本の轍』さんを巡り、

図録が3刷目を迎えるということを荒木さんから聞いた時に、

ようやく、「mokujiでもやりたいです」、と伝えることができました。

どうしてこのタイミングだったのかは自分でもよくわからないのですが、気負いなく出た言葉でした。

時を少し遡って、一冊の本との出会いがありました。

普段から楽しくお買い物をさせていただいている、 東欧やロシアのヴィンテージ雑貨をオンラインで扱っている『イスクラ』さんで購入した、

ロシアの土人形『カルゴポリ』の本です。

日本の郷土玩具や民芸はずーっと好きですが、ロシアにも似たような人形があるんだ!と嬉しくなりました。

↑画像はイスクラさんよりお借りしています。

この本のたたずまいもまた素晴らしく、ロシア特有の中綴じペラ本で、

土人形も写真ではなくイラスト。

イラストといっても、精巧じゃなくぼんやりとしたタッチ。

ただ、このカルゴポリ人形、ネットで検索してもあまり情報がなければ購入方法も分からず、

実物を見たいけれど叶わない、という時間がしばらく続きました。

同じく時を並行し、

いつものように仕入れのため某骨董市に出向いたのですが、そこで偶然出会ったのがロシアの土人形『ディムコボ人形』。

古いものでしたが、これが初めてロシアの土人形に触れた瞬間でした。

現物の存在感は凄まじく、オーラがあり、思ったよりもずっしりと重く、

素朴でいて色使いは派手、

愛嬌のある顔だちに造形! ロシアの土人形にすっかり魅了されました。

ひとつ手に入れるとまた次が欲しくなる。

けれどもそれは叶わない。

という期間がまたここから少し続くのでした。

さらにそこから時間が経ち、

ツイッターにて、鎌倉の伝統こけしとマトリョーシカの専門店『コケーシカ』さんより、

沼田元氣さんとJICさんによる恒例のロシアツアーのお知らせを見ることになります。

いつか参加したいな、と憧れのように思っていたこのツアー、

なんと今回の行き先は『トゥーラ』や『アルハンゲリスク』。

土人形の産地だったのです。

腰の重い性分ですが、このツアーにはいかなければならないという直感のようなものがあり、お店のことも心配ではありましたが思い切って申し込むことにしました。

       ↑画像はJICさんよりお借りしています。

ツアーの催行が決まりいよいよ来週にはロシア、というタイミングで、

たまたま東京に用事のあったイスクラのイモトさんが当店に立ち寄ってくださいました。

自分たちにとっては、憧れの先輩のような存在のイモトさん。 思い切って、今度ロシアに行くことやるすばんさんとイベントをすること、

そして、イモトさんにもぜひ協力してもらいたい!との旨を伝えました。

イモトさんは快く承諾してくれて、おまけに『ソ連のどうぶつ』というタイトルの冊子がもうすぐ出来上がるとのことで、

ナイスタイミング!ぜひそれを軸に展開しましょう、という流れになったのでした。

るすばんさんに「巡回展がしたい」、

と伝えた時には、自分がロシアに行くなんて思いもよらなかった。

大きなきっかけになったともいえるイスクラさんに、

物販で協力してもらえることになるなんて想像もしていなかった。

なんだか、いろんなことがロシアを軸に、すーっと繋がっていって、

そうして、しかるべきタイミングで、ここmokujiにて開催することができた。

そういうイベントだったと思います。

るすばんさん、イスクラさん、JICのみなさま、沼田さんご夫妻、

ツアーメンバーのみなさま、来てくださった方々、ほんとうにありがとうございます。

よりロシアへの愛と興味が深まった3週間になりました。

一生の思い出になった10月のロシアの黄金の秋を胸に、

またこれからもいろいろなことに励んでいきたいと思います!

スパシーバ!

◎えほんやるすばんばんするかいしゃ http://ehonyarusuban.com/ ◎イスクラ http://iskra.ocnk.net/ ◎伝統こけしとマトリョーシカの専門店『コケーシカ』http://www.kokeshka.com/

◎ロシアに行くなら『JIC旅行センター』http://www.jic-web.co.jp/


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